心の中を開く鍵
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それからの私たちは、軽く喧嘩はあるものの、予定が合えば休みの日に会うようになっていた。
食事に行ったり、普通の映画に行ったり、何故か遊園地に行ったり。
誘われてしまう私は、ダメな女なんだろうか?
でも、昔みたいにドタキャンされる事もないし、もし遅れそうな時には連絡をくれるようになっているし。
……それは、当たり前と言えば当たり前の事なんだろうけど。
何だか今までにはなかった事で、新鮮な気もする。
そして、なんの予定もない土曜日。
テレビの音を聞きながしながら、乾燥機から洗濯物を取り出して畳む。
ニュースでは、のどかに紅葉の様子が流れるような季節らしい。
確かに、最近は少し肌寒いよね。
考えていたら、軽快にスマホの着メロが鳴った。
見てみると翔梧からの着信で、今日は何も約束していなかったのに……眉を上げながら画面をタップする。
「もしもし?」
『ああ。起きてたか?』
なんて事もない普通の声音に眉をしかめる。
「起きてるでしょ。もうお昼のバラエティー番組の時間だよ?」
スマホを持ち替えて、畳み終わった洗濯物を持って寝室に向かった。
『何してた?』
「一週間分の洗濯と掃除~」
ベッドに洗濯物を置くと、タンスの引き出しを開けてしまい始める。
『下着もかぁ?』
「どこの変態オヤジですかー?」
クスクス笑いながら、洗濯物をしまい終えて引き出しに手をかける。
『洗濯は終わったか?』
「うん? 終わった……けど?」
『昼飯は?』
まだ……だけど?
「なになに? なんの予定確認?」
『これから……出掛けないか?』
は……? 今から?
「ど、どこに?」
引き出しを閉めて、髪をかき上げると瞬きをする。
『えーと……キャンプ場?』
「今から!? どうしていきなり」
『いやぁ……俺もいきなり言われて、砂川さんに子守頼まれた。だから、ちょっとヘルプしてくんない?』
……キャンプ場に、子守のヘルプですか?
それからの私たちは、軽く喧嘩はあるものの、予定が合えば休みの日に会うようになっていた。
食事に行ったり、普通の映画に行ったり、何故か遊園地に行ったり。
誘われてしまう私は、ダメな女なんだろうか?
でも、昔みたいにドタキャンされる事もないし、もし遅れそうな時には連絡をくれるようになっているし。
……それは、当たり前と言えば当たり前の事なんだろうけど。
何だか今までにはなかった事で、新鮮な気もする。
そして、なんの予定もない土曜日。
テレビの音を聞きながしながら、乾燥機から洗濯物を取り出して畳む。
ニュースでは、のどかに紅葉の様子が流れるような季節らしい。
確かに、最近は少し肌寒いよね。
考えていたら、軽快にスマホの着メロが鳴った。
見てみると翔梧からの着信で、今日は何も約束していなかったのに……眉を上げながら画面をタップする。
「もしもし?」
『ああ。起きてたか?』
なんて事もない普通の声音に眉をしかめる。
「起きてるでしょ。もうお昼のバラエティー番組の時間だよ?」
スマホを持ち替えて、畳み終わった洗濯物を持って寝室に向かった。
『何してた?』
「一週間分の洗濯と掃除~」
ベッドに洗濯物を置くと、タンスの引き出しを開けてしまい始める。
『下着もかぁ?』
「どこの変態オヤジですかー?」
クスクス笑いながら、洗濯物をしまい終えて引き出しに手をかける。
『洗濯は終わったか?』
「うん? 終わった……けど?」
『昼飯は?』
まだ……だけど?
「なになに? なんの予定確認?」
『これから……出掛けないか?』
は……? 今から?
「ど、どこに?」
引き出しを閉めて、髪をかき上げると瞬きをする。
『えーと……キャンプ場?』
「今から!? どうしていきなり」
『いやぁ……俺もいきなり言われて、砂川さんに子守頼まれた。だから、ちょっとヘルプしてくんない?』
……キャンプ場に、子守のヘルプですか?