君の笑顔が見たかったのに
「優里見ちゃダメッ」

そう言ったのは遅かった

「なに…覗き見??悪趣味」

そう冷たく言われた


なんで…私とはしないくせに……

「帰ろ美穂」

そう言いながら学校を出る途中で

「うっ………ゴホッゴホッ」

咳を抑えた手を見ると真っ赤な血が

「優里大丈夫なの!?!?」

そう私は一生治らないしかもあと少しで死んでしまうのだ

その前に彼の笑顔がもう一度だけ見たかった

もう一回だけでいいから

優里って呼んでもくれないんですね
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