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本編
~ プロローグ ~
高等学校。
略して高校。
中学時代に誰もが悩んだであろう進路の一つ。
わたしもまた、その中の一人。
かといって普通科には行きたくなかった。
なので、工業科を選んだ。
「変わったことがしたい」
それだけで工業科を選んだ。
将来、特になりたい職業がそういう系という訳でもなかった。
ただただ、普通科科目から逃げたかった。
また、同じ中学の人がいないというのも、あった。
自分を知っている人間がいなければ、わたしはわたしから変われるだろうと思った。
中学で、わたしはド陰キャラだった。
規則を守った地味な制服、伸びきった前髪、度の強いメガネ。
地味の三拍子が揃った人間だった。
「高校デビューしてやる」とか思っていた。
そんなテキトーな考えをしたわたしが、
さてどうだ、と未知の世界に足を踏み入れた。
――4月7日。
略して高校。
中学時代に誰もが悩んだであろう進路の一つ。
わたしもまた、その中の一人。
かといって普通科には行きたくなかった。
なので、工業科を選んだ。
「変わったことがしたい」
それだけで工業科を選んだ。
将来、特になりたい職業がそういう系という訳でもなかった。
ただただ、普通科科目から逃げたかった。
また、同じ中学の人がいないというのも、あった。
自分を知っている人間がいなければ、わたしはわたしから変われるだろうと思った。
中学で、わたしはド陰キャラだった。
規則を守った地味な制服、伸びきった前髪、度の強いメガネ。
地味の三拍子が揃った人間だった。
「高校デビューしてやる」とか思っていた。
そんなテキトーな考えをしたわたしが、
さてどうだ、と未知の世界に足を踏み入れた。
――4月7日。
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