イジワル同居人は御曹司!?
6. 思わぬ兄との接近
日も暮れてきた頃、部屋のドアがノックされる。
ドアが開いて、奏さんが部屋に入ってきた。
「夕飯の支度が出来た」
「え?」思わず聞き返してしまった。
奏さんって、料理出来るんだ。
「部屋で食べるか?それとも下で食べるか?」
お昼寝も充分して暇を持て余していたので、リビングで食べることにする。
「身体を起こせるか?」
「多分…超スローなら」
奏さんに手を借りて、ゆっくりゆっくり身体を起こしていくが、やっぱりビシリと腰に痛みが走った。
「はわっ!!」
私は思わず奏さんに齧り付く。
そのまま動くことが出来ずに静止する。
「紗英…苦しい」
奏さんは冷静に抗議する。
「ごめんなさい。でも直ぐには動けません…」
私はしがみついたまま言う。
「わかった。このままでいろ」
奏さんに腰を支えられながらゆっくり体を起こして行く。
またもや意図せぬ密着っぷりだが、この際どうでもいい。
只々腰に負担をかけないよう私は必死だ。
奏さんはそろりと腰に添えた手を離した。
私は上半身を起こしてホッと一息つく。
ドアが開いて、奏さんが部屋に入ってきた。
「夕飯の支度が出来た」
「え?」思わず聞き返してしまった。
奏さんって、料理出来るんだ。
「部屋で食べるか?それとも下で食べるか?」
お昼寝も充分して暇を持て余していたので、リビングで食べることにする。
「身体を起こせるか?」
「多分…超スローなら」
奏さんに手を借りて、ゆっくりゆっくり身体を起こしていくが、やっぱりビシリと腰に痛みが走った。
「はわっ!!」
私は思わず奏さんに齧り付く。
そのまま動くことが出来ずに静止する。
「紗英…苦しい」
奏さんは冷静に抗議する。
「ごめんなさい。でも直ぐには動けません…」
私はしがみついたまま言う。
「わかった。このままでいろ」
奏さんに腰を支えられながらゆっくり体を起こして行く。
またもや意図せぬ密着っぷりだが、この際どうでもいい。
只々腰に負担をかけないよう私は必死だ。
奏さんはそろりと腰に添えた手を離した。
私は上半身を起こしてホッと一息つく。