イジワル同居人は御曹司!?
なんかジェイソンとか出て来そう…。
こういう時の想像力ほど厄介な物はない。
勝手に恐ろしい妄想をして、勝手にパニックへと陥っていく。
振り返ったら斧を持ってる男が立ってたらどうしよう…。
稲光りで浮き上がる不気味な仮面をつけた男を妄想した瞬間、居ても立っても居られなくなった。
スマートフォンのぼんやりした灯りを頼りに「ギャ!」とか「ギョエっ!」とかおよそ可愛いくない悲鳴を上げつつ、ベッドからヨロヨロ抜け出す。
懐中電灯が何処にあるのかわからないので、一先ず家主であるメガネを起こしに行くことにした。
南側にある部屋のドアをノックする。
…が、反応はなし。
何度かノックしてみるけど、うんともすんとも言わない。
まさかこの嵐の中、外出しているのだろうか。
「し…失礼します」
私は恐る恐るドアを開ける。
実は奏さんの部屋に入るのはこれが初めてだ。
掃除は自分ですると言われているし、洗濯物はいつも畳んだ後、纏めて籠に入れて部屋の前に置いておいている。
ましてや家探しをするほど興味もない。
真っ暗でよくわからないが私の部屋よりも作りは広そうだ。
ゴロゴロと雷が鳴る中、スマートフォンで足元を照らしながらアシモ歩行で移動する。
左一面はクローゼットになっており右側の窓際に朧げながらベッドのような物体が見える。
きっとそこにメガネがいるはずだ。
こういう時の想像力ほど厄介な物はない。
勝手に恐ろしい妄想をして、勝手にパニックへと陥っていく。
振り返ったら斧を持ってる男が立ってたらどうしよう…。
稲光りで浮き上がる不気味な仮面をつけた男を妄想した瞬間、居ても立っても居られなくなった。
スマートフォンのぼんやりした灯りを頼りに「ギャ!」とか「ギョエっ!」とかおよそ可愛いくない悲鳴を上げつつ、ベッドからヨロヨロ抜け出す。
懐中電灯が何処にあるのかわからないので、一先ず家主であるメガネを起こしに行くことにした。
南側にある部屋のドアをノックする。
…が、反応はなし。
何度かノックしてみるけど、うんともすんとも言わない。
まさかこの嵐の中、外出しているのだろうか。
「し…失礼します」
私は恐る恐るドアを開ける。
実は奏さんの部屋に入るのはこれが初めてだ。
掃除は自分ですると言われているし、洗濯物はいつも畳んだ後、纏めて籠に入れて部屋の前に置いておいている。
ましてや家探しをするほど興味もない。
真っ暗でよくわからないが私の部屋よりも作りは広そうだ。
ゴロゴロと雷が鳴る中、スマートフォンで足元を照らしながらアシモ歩行で移動する。
左一面はクローゼットになっており右側の窓際に朧げながらベッドのような物体が見える。
きっとそこにメガネがいるはずだ。