イジワル同居人は御曹司!?
アクションシートを完成させて、関係者へメールで送付する。

「ふう」肩で大きく息をつくと、グウとお腹の虫がなる。

時計に目をやると既に夜の21:00を過ぎていた。

そりゃお腹も空くわな。

フロアの人影もまばらだ。

デスクの片づけをしているとメールが届く。

桜井からだ。

クリックして開いてみる。

『ラーメン食べて帰らない?』

◆◇◆◇◆◇

会社近くのラーメン屋で私と桜井はカウンターに並んで座る。

「お疲れ」

桜井はニッコリ笑顔で瓶ビールをグラスについでくれた。

「ありがと」

代わって私がお酌しようとすると「いいよ」と言って、桜井はそのまま手酌でグラスにドクドクとビールを注ぐ。

「はい!お待ち!」

おっさんがカウンターに大盛りのラーメンをドカリと置いた。

こんな時間に大量のラーメンを摂取すれば間違いなく脂肪に直結しするだろう。

私はプルプル手を震わせながら重量たっぷりのラーメンどんぶりをテーブルに下ろす。
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