イジワル同居人は御曹司!?
「母親はどうした?」
「セドナに行ってる」
セドナ?!と奏さんはギョッとして聞き返す。
「また遊び歩いてるのか?」眉間に薄っすら皺を寄せた。
「なんでもヨガに目覚めてインストラクターの資格を取りに合宿に行ってるらしい」
「相変わらず生産性のない事ばかりして。時間と金の無駄だな」
奏さんは呆れたように溜息をついた。
「帰ったら兄さんの婚活に勤しむって張り切ってたわよー」
「…ヨガのインストラクターもいいかもな、うん」
羽瀬家のお母様は随分とアグレッシブなお方のようだ。
そんな話をしているうちに、車は左折して某外資系ホテルの地下駐車場に入って行く。
「いらっしゃいませ」
若い女性のサロンスタッフが出迎えてくれる。
小柄でボブヘアが良く似合っており、快活な印象を与える。
胸の名札を見ると『大木』と書かれていた。
「うわあ!素敵だねえ!」
ズラリと並んだ色鮮やかなドレスを見て私は歩以上にテンションが跳ね上がる。
「この度はおめでうございます!」
スタッフ改め、大木は思いっきり私に頭を下げる。
「セドナに行ってる」
セドナ?!と奏さんはギョッとして聞き返す。
「また遊び歩いてるのか?」眉間に薄っすら皺を寄せた。
「なんでもヨガに目覚めてインストラクターの資格を取りに合宿に行ってるらしい」
「相変わらず生産性のない事ばかりして。時間と金の無駄だな」
奏さんは呆れたように溜息をついた。
「帰ったら兄さんの婚活に勤しむって張り切ってたわよー」
「…ヨガのインストラクターもいいかもな、うん」
羽瀬家のお母様は随分とアグレッシブなお方のようだ。
そんな話をしているうちに、車は左折して某外資系ホテルの地下駐車場に入って行く。
「いらっしゃいませ」
若い女性のサロンスタッフが出迎えてくれる。
小柄でボブヘアが良く似合っており、快活な印象を与える。
胸の名札を見ると『大木』と書かれていた。
「うわあ!素敵だねえ!」
ズラリと並んだ色鮮やかなドレスを見て私は歩以上にテンションが跳ね上がる。
「この度はおめでうございます!」
スタッフ改め、大木は思いっきり私に頭を下げる。