イジワル同居人は御曹司!?
隣のフィッティングルームの前に、先ほどぶつかったイケメンが座っている。
きっと花嫁の衣装合わせに来ているのだろう。
ハッとして奏さんの方へ振り向くと不機嫌な猫みたいにスッと目を細めた。
またセクハラチケットを使われたらどうしよう。
「どうかな?」
フィッティングルームのドアが開き歩が姿を現す。
しなやかなAラインのウエディングドレスに身を包んだ歩はため息が溢れてしまうほど美しい。
背中が大胆にカットされているデザインで、漆黒の黒髪が肌の白さを一層引き立てていた。
「すごく素敵…」
思わず、涙が出そうになる。
「大袈裟ねえ」
鼻を啜っている私を見て歩は微笑む。
「だって、素敵だもん。ねえ」
歩は奏さんの方へ視線を向ける。
「綺麗だ」
奏さんも目元を綻ばせた。なかなか見せないような柔らかい表情。
「ありがとう、お兄ちゃん」
ここまで潔く奏さんに褒めて貰えるなんて歩が羨ましい。
思わず妹にも嫉妬しそうになる。
「で、そこについて、私は突っ込むべきかしら?其れとも触れない方がいい?」
歩は私の手元に視線を落とす。
エスコートされた時のまんまガッツリ手を繋いでいる。
しまった!ついそのまんまになっていた。
きっと花嫁の衣装合わせに来ているのだろう。
ハッとして奏さんの方へ振り向くと不機嫌な猫みたいにスッと目を細めた。
またセクハラチケットを使われたらどうしよう。
「どうかな?」
フィッティングルームのドアが開き歩が姿を現す。
しなやかなAラインのウエディングドレスに身を包んだ歩はため息が溢れてしまうほど美しい。
背中が大胆にカットされているデザインで、漆黒の黒髪が肌の白さを一層引き立てていた。
「すごく素敵…」
思わず、涙が出そうになる。
「大袈裟ねえ」
鼻を啜っている私を見て歩は微笑む。
「だって、素敵だもん。ねえ」
歩は奏さんの方へ視線を向ける。
「綺麗だ」
奏さんも目元を綻ばせた。なかなか見せないような柔らかい表情。
「ありがとう、お兄ちゃん」
ここまで潔く奏さんに褒めて貰えるなんて歩が羨ましい。
思わず妹にも嫉妬しそうになる。
「で、そこについて、私は突っ込むべきかしら?其れとも触れない方がいい?」
歩は私の手元に視線を落とす。
エスコートされた時のまんまガッツリ手を繋いでいる。
しまった!ついそのまんまになっていた。