イジワル同居人は御曹司!?
「紗英はそれでいいの?」歩は私の目をジッと見つめて言う。

『彼の気持ちを繋ぎ止めるには自分の気持ちに素直になりましょう』

流星レイジの占いが頭を過る。

「絶対やだ…」

私は無意識のうちに思わず口にしていた。

「じゃあ、行きなさい。私も着替えて後を追うから」

私は大きく頷く。

踵を返すと、2人の後を追ってブライダルサロンを飛び出した。
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