イジワル同居人は御曹司!?
勢いで出てきちゃったものの、2人は何処に行っちゃったんだろう。
奏さんの携帯に連絡するが、2、3回呼び出し音が鳴ると留守電に切り替わってしまう。
辺りをキョロキョロ見渡しながらメガネとドレス姿の優梨奈を探す。
その時クロークの近くにコンシェルジェのカウンターを見つけた。
「あ!あの!」
私は慌てて駆け込む。
「友人を探しているんです!ドレス姿の女性を見かけませんでしたか?」
友人なんて全くの嘘っぱちだけど
「ドレス、でしょうか?」
髪の毛を結いあげたキリッとした顔立ちのコンシェルジェは抑揚のない口調で聞き返す。
「そうです!真っ白なウェディングドレスを着ています!ブライダルサロンで試着をしていたら、結婚したくないと言いだして、突発的に飛び出して行っちゃったんです」
これは本当。結婚したくない、とは言ってなかったけどね。
「ドレスはサロンの外に持ち出し禁止なので早く連れ戻さないと!」
私は迫真の演技でコンシェルジェに詰め寄る。
「少々お待ちください」
冷静さを全く乱すことなく、コンシェルジェは何処かに電話を掛け始める。
話の内容からすると優梨奈を探してくれてるみたいだ。
「承知致しました。ありがとうございます」
コンシェルジェはそっと受話器を置いた。
奏さんの携帯に連絡するが、2、3回呼び出し音が鳴ると留守電に切り替わってしまう。
辺りをキョロキョロ見渡しながらメガネとドレス姿の優梨奈を探す。
その時クロークの近くにコンシェルジェのカウンターを見つけた。
「あ!あの!」
私は慌てて駆け込む。
「友人を探しているんです!ドレス姿の女性を見かけませんでしたか?」
友人なんて全くの嘘っぱちだけど
「ドレス、でしょうか?」
髪の毛を結いあげたキリッとした顔立ちのコンシェルジェは抑揚のない口調で聞き返す。
「そうです!真っ白なウェディングドレスを着ています!ブライダルサロンで試着をしていたら、結婚したくないと言いだして、突発的に飛び出して行っちゃったんです」
これは本当。結婚したくない、とは言ってなかったけどね。
「ドレスはサロンの外に持ち出し禁止なので早く連れ戻さないと!」
私は迫真の演技でコンシェルジェに詰め寄る。
「少々お待ちください」
冷静さを全く乱すことなく、コンシェルジェは何処かに電話を掛け始める。
話の内容からすると優梨奈を探してくれてるみたいだ。
「承知致しました。ありがとうございます」
コンシェルジェはそっと受話器を置いた。