イジワル同居人は御曹司!?
お昼を早めに切り上げトイレで歯磨きする。
「見ましたよー」
隣に並んだゆうぽんがファンデーションを塗りながら鏡越しに視線を向けてくる。
「今日桜井さんとランチ食べてましたよね」
「今週は歩が出張なんだ」
「仲睦マジそうに話してましたけど、デートにでも誘われちゃいましたー?」
うがいの途中で口から水を吹き出した。
図星か、と呟き、ゆうぽんはパタンとファンデーションを閉じてポーチにしまい、アイシャドウを取り出す。
「羽瀬さんはもういいんすか?」
ゆうぽんはブラウンのアイシャドウを重ね付けしていく。
「自分の気持ちになって告白したんだけど、微妙に振られたっぽい」
先週末の優梨奈遭遇事件から告白に至った経緯まで掻い摘んで話す。
「でも告白しておいて他の人と食事に行くのって不誠実だよね。切り替え早すぎない?」
「気にすることですか?振られたのに」
ゆうぽんはあっけらかんと言う。
「誰かに誘ってもらえるなんて今の内っすよ?」
ゆうぽんは艶やかな赤のリップグロスを塗っていく。
随分ドライなご意見だ。
最近の若い子ってこんな感じなのだろうか。
だけど今迄の枯れた生活を思えば言ってる事も一理あるなぁ、と妙に納得してしまった。
「見ましたよー」
隣に並んだゆうぽんがファンデーションを塗りながら鏡越しに視線を向けてくる。
「今日桜井さんとランチ食べてましたよね」
「今週は歩が出張なんだ」
「仲睦マジそうに話してましたけど、デートにでも誘われちゃいましたー?」
うがいの途中で口から水を吹き出した。
図星か、と呟き、ゆうぽんはパタンとファンデーションを閉じてポーチにしまい、アイシャドウを取り出す。
「羽瀬さんはもういいんすか?」
ゆうぽんはブラウンのアイシャドウを重ね付けしていく。
「自分の気持ちになって告白したんだけど、微妙に振られたっぽい」
先週末の優梨奈遭遇事件から告白に至った経緯まで掻い摘んで話す。
「でも告白しておいて他の人と食事に行くのって不誠実だよね。切り替え早すぎない?」
「気にすることですか?振られたのに」
ゆうぽんはあっけらかんと言う。
「誰かに誘ってもらえるなんて今の内っすよ?」
ゆうぽんは艶やかな赤のリップグロスを塗っていく。
随分ドライなご意見だ。
最近の若い子ってこんな感じなのだろうか。
だけど今迄の枯れた生活を思えば言ってる事も一理あるなぁ、と妙に納得してしまった。