イジワル同居人は御曹司!?
小泉青年をフロアの打ち合わせスペースへと一旦案内する。
「お待たせしました」
デスクに戻り、取ってきたUSBを小泉青年に手渡す。
「ありがとうございます。ではお預かりした機密情報の覚書きに署名捺印をしたのでお戻ししますね」
代わりに小泉青年からクリアファイルに入った覚え書きを受領した。
「お手数ですが受領印をいただいてもいいですか?社内のコンプライアンス規定が最近厳しくって」
小泉青年は鼻の頭に皺を寄せる。
「もちろん」
受領した署名に目を通していると、そういえば、と言って小泉青年は話しを切り出した。
「先週の金曜日、我が社で日本支局開局20周年パーティーがあったんですよ」
「まぁ、それはおめでとうございます」
受領書の記載事項は問題はなさそうだ。
話し半分でチェックを済ませ、サインしようとする。
「てっきり、藤田さんも羽瀬さんと一緒にいらっしゃるのかと思いました」
思わぬ突っ込みに動揺してペンを滑らせる。
署名欄に変な線を引いてしまった。
「私は御社の職員じゃありませんので」
突然何を言い出すんだこの子は。
私は引き攣った笑みを浮かべる。
「お待たせしました」
デスクに戻り、取ってきたUSBを小泉青年に手渡す。
「ありがとうございます。ではお預かりした機密情報の覚書きに署名捺印をしたのでお戻ししますね」
代わりに小泉青年からクリアファイルに入った覚え書きを受領した。
「お手数ですが受領印をいただいてもいいですか?社内のコンプライアンス規定が最近厳しくって」
小泉青年は鼻の頭に皺を寄せる。
「もちろん」
受領した署名に目を通していると、そういえば、と言って小泉青年は話しを切り出した。
「先週の金曜日、我が社で日本支局開局20周年パーティーがあったんですよ」
「まぁ、それはおめでとうございます」
受領書の記載事項は問題はなさそうだ。
話し半分でチェックを済ませ、サインしようとする。
「てっきり、藤田さんも羽瀬さんと一緒にいらっしゃるのかと思いました」
思わぬ突っ込みに動揺してペンを滑らせる。
署名欄に変な線を引いてしまった。
「私は御社の職員じゃありませんので」
突然何を言い出すんだこの子は。
私は引き攣った笑みを浮かべる。