幼なじみ。
「嬉しい?なにが?」

「だって、今日の下校のとき…」


“それなら俺もう口出ししねぇから、ひまりの好きにすれば?”

と、大ちゃんは吐き捨てた。


「口出ししないって言ったのにな〜って思って」


「なんだかんだで、口出ししてるじゃ〜んっ」とあたしが肩を揺らして笑っていると、急に大ちゃんの大きな手があたしの頭をつかんだ。

そして、くしゃっと髪を撫でられる。


「ひまりのことが心配だからに決まってんだろ」
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