幼なじみ。
いつもなら、お弁当袋といっしょに机の右側にかかっている。

それに、6限の視聴覚室に行くまでは…確かにここにあった。


「もしかして…」

「…部活の用意が…ないっ」

あたしの額から、イヤな汗が流れた。


「だれかがパクったの!?」

「わかんないけど…」

「だって、さっきまでここにあったのに、急になくなるはずないじゃん…!」

それはそうなんだけど…。
< 141 / 238 >

この作品をシェア

pagetop