幼なじみ。
校舎裏は、花壇があるほかになにもないところ。

普段は、花壇を手入れする美化委員会が昼休にいるくらいで、放課後ともなればだれもいない。


こんなところにあるわけが…。

あたしはダメもとで校舎裏を見渡した。


校舎裏はキレイに掃除されていて、花壇以外なにも見当たらない。


「やっぱりないか…」

諦めて戻ろうとしたとき、あたしの耳に微かに水の流れる音が聞こえた。
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