幼なじみ。
…そう。
それは、あたしの部活の用意のジャージだった。


「だれがこんなことっ…!」

あたしは水を止めて、ジャージを拾い上げる。


水を含んだジャージは重かった。

いくら暑いからと言っても、干してて乾くような感じでもない。


あたしがその場で立ち尽くしていると…。


「宝探しゲーム、見事クリア〜♪」

そんな声が聞こえて振り返ると、そこには満面の笑みのミサキ先輩が立っていた。
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