幼なじみ。
なにが起きたのか把握できていないあたしは、ゆっくりと顔を上げた。

すると、そこには真っ青な表情のミサキ先輩が立っていた。


ミサキ先輩は口を開けたまま、まっすぐにある一点を見つめていた。

振り返ると…。


「お前ら、なにやってんだよ」


そこには、ジャージ姿の大ちゃんがいた。


大ちゃんはホースに繋がれていた蛇口を閉め、あたしたちの方に歩み寄ってくる。

ミサキ先輩は後ずさりをする。
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