幼なじみ。
「…ううん。大ちゃんはなにも悪くないよ」


ここにきてくれた。

それだけで、あたしは嬉しかった…。


泣いてない!って言い張ったけど、あたしはそこで声を殺して泣いた。



キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン…

そこへ、チャイムが響き渡った。

このチャイムは…、部活の始まりを告げるものだった。


「あ…、部活…」

「始まっちまったな」

大ちゃんはあたしを抱き起こす。
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