幼なじみ。
あたしが大ちゃんに尋ねると、大ちゃんは腰に巻いていたジャージの上をあたしに被せた。


「部室に予備のジャージがある。それまでの間、それでも着てろ」

すっぽりと大ちゃんの大きなジャージに収まってしまった。


「…でも、こんなにずぶ濡れじゃ変だって思われるよっ」

「そうか?それなら…」

大ちゃんはその場にあたしを残すと、1人で散らばったままのホースを片付け始めた。


と思ったら…。
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