幼なじみ。
そして、覆い被さるように上からあたしを見つめる。

電気の消えた薄暗い部屋の中では、大ちゃんの表情は読み取れなかった。


「ひまりは俺のこと幼なじみとしてしか見てねぇかもしれねぇけど、俺も一応…男なんだけど」


静まり返る部屋に、大ちゃんの声が響く。


大ちゃんに見下ろされ、妙に心臓がドキドキしていた。

今までに感じたことのない…ハッキリとした胸の鼓動。


「それって…つまり…?」
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