幼なじみ。
「ああ、わかった」

「…ごめんねっ。あたしから泊まりたいなんて言い出したのに」

「べつに構わねぇよ」


あたしは大ちゃんに背中を向けたまま、逃げるように自分の家に戻った。

部屋に入って、ドアの前でへたり込む。



“ずっとひまりのことが好きだった。だから、これからは“幼なじみ”じゃなくて、“彼氏”として見てほしい”


あのときの大ちゃんの言葉が頭の中でリピートされる。
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