幼なじみ。
いつもなら、後ろから大ちゃんの背中にギュッとしがみつくけど、今日は…できなかった。



「…ありがと」

「おう」

校門で降りて、駐輪場に自転車を停めに行く大ちゃんの後ろ姿を眺めていた。


すると…。


「おっはよ!」

後ろから背中を押された。

振り返ると、アヤだった。


「アヤ、おはよー」

「今日も篠塚先輩といっしょに登校かーっ。相変わらず、仲いいね!」

そのアヤの言葉に、顔がほんのり赤くなる。
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