幼なじみ。
部活終わり、着替え終わってみんなが出て行った部室に忘れ物がないかを点検していた。


部室を見渡すあたしの後ろで、ミサキ先輩が戸締りをする。


「…あっ」

あたしの背中で、ミサキ先輩の声がした。


「どうかしましたか?」

振り返ると、ミサキ先輩はバスケットボールを抱えていた。


「…もう、だれよ。片付けないで、部室に持って帰ってくるなんて」

ため息を吐くミサキ先輩。
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