GREEN DAYS~緑の日々~
「はい、じゃあこれおツリね」
文房具屋の女主人は無愛想に洸にそう言いながら釣り銭を渡した。店を出ると洸は夏穂に新しい水入れが入った袋を渡した。
「悪かったな、焦がして」
「いいよ、どうせ古かったから。じゃあね」
「あ、おい。紀尾井高だろ」
「そうだけど」
「俺、明日からそこに通うんだよ」
「ふーん、転校生?」
洸は吹き出した。
「何で俺が転校生なんだよ。教えに行くんだよ。ブラバンに」
「あー、そういやあったね、ブラバン」
「夏休みの間だけどな。お前は美術部なのか」
「そうだよ」
「ふーん、どんな絵が好きなんだ」
「何だっていいじゃん。暑いから帰る。じゃあねっ」
夏穂はそう言い残すとあっと言う間に自転車に跨って帰って行った。洸は少し苦笑しながら呟いた。
「かわいくねー」
文房具屋の女主人は無愛想に洸にそう言いながら釣り銭を渡した。店を出ると洸は夏穂に新しい水入れが入った袋を渡した。
「悪かったな、焦がして」
「いいよ、どうせ古かったから。じゃあね」
「あ、おい。紀尾井高だろ」
「そうだけど」
「俺、明日からそこに通うんだよ」
「ふーん、転校生?」
洸は吹き出した。
「何で俺が転校生なんだよ。教えに行くんだよ。ブラバンに」
「あー、そういやあったね、ブラバン」
「夏休みの間だけどな。お前は美術部なのか」
「そうだよ」
「ふーん、どんな絵が好きなんだ」
「何だっていいじゃん。暑いから帰る。じゃあねっ」
夏穂はそう言い残すとあっと言う間に自転車に跨って帰って行った。洸は少し苦笑しながら呟いた。
「かわいくねー」