花色のキミに愛し方を教えてあげる。

「ってことは桜にもあるの?」

ぼーっとしていた彼女は
いきなり顔を上げた。

「ありますよ」

「なに?」



「先輩は桜といえばどんなイメージですか?」

「どんなって…、んー……」

僕が桜を想像していると

彼女は窓の外の
桜を見上げた

「桜は


【優美な女性】
【精神の美】

です。
落ち着いてる女の人の事じゃないですか?

桜は可愛いと言われる事が多いですが、
どちらかというと綺麗ですね。」


綺麗……か

君に会った時もそう思ったよ

そんな事を口に出来るほど
僕は素直じゃない。


「花言葉って不思議だね

全然違う言葉なのに
何故かしっくりくる。」








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