花色のキミに愛し方を教えてあげる。
この本はどうやら10巻ほどあるらしい。
横にずらっと並んである。
それも決して薄いわけではない
どちらかというとぶっとい…
これ、星川は全部読んだのか
ますます尊敬してしまう。
僕も読んでみよう
そういう気持ちになってしまうのはどうしてだろう
1巻を持って星川の座っていた机へ向かう
向かっていると、話し声が聞こえた。
「い…じゃ……い?」
「……ん」
星川が1人で話してるのかと思ったが
そんなに悲しいやつじゃない。
それにもう1人の声は低かった。
じゃぁ、誰か居るのか?
見えてきた机の橋からは
スーツ姿で椅子の横に立っている人影が見えた。
その姿は見覚えがある
「………く、ろき?」