花色のキミに愛し方を教えてあげる。
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レシルはどこの洞窟を通ってきたかは分かるのに
なぜかその洞窟は塞がっていて
レシルが入れる様子はなかった
ノソンはそこを手下に見張らせた
開いたらすぐに申すように、と。
レシルはノソンの家に住むことになった
その家とは豪邸という名にふさわしい場所だった
手下のキルナ達にレシルの世話を頼んだ
『この贅沢な布を使った着物を着ていては変に目立つ。
とりあえず葉の着物を着せろ』
セーラー服を着ていたレシルはこの世界では
目立ってしまうらしい
着物というより洋服ですと言ったら
着る物だろう?と返されなにも言えなくなった
キルナ達が命じられた服を見ると
葉で作られた服に
襟がピンクの花
周りには花のツルが巻き付いていた
中国の服のようで
下までぴっちりとスカートになっていた
「これ…ですか?」
「そうですよ」
歩きにくそう……
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