花色のキミに愛し方を教えてあげる。

彼女が僕と目を合わせたのは
長いようで短かった。


ほんの3秒ほど。


カラコンなのか、灰色の瞳の君。
僕と目があった途端、
何もなかったように本の方へ目線を戻した。


僕の嫌いな理論にあってない少女漫画とは違い、本当に早かった。



少なからず
僕は少しカチンときた

まるで僕が存在していないかのような瞬間だったから

(そんなに続きが気になる本て一体何?^ ^)

僕は彼女の机に近づいて
本の前に静かに手をついた

「ねぇ、何してるの?」

今気づいた。
彼女、
ナチュラルだけどメイクしてる。
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