花色のキミに愛し方を教えてあげる。
「………」
はいきた完無視。

彼女は
一度手を止めたと思ったら、
僕の方を見る事はなかった。

なんていうか…
失礼極まりない。

加藤らが騒ぎ出したのが今頃なのだから、
多分こいつは1年だと思う。


まぁ僕が2年だとは分からないと思うけど。

「ねぇ^ ^」
僕は彼女の見ている本を覗き込んだ。


(え……)
なんで図鑑見てんの?


彼女が見てるのは花の図鑑で、
僕の知らない花がたくさん紙面に咲いていた。


そこまでして彼女はやっと顔を上げた。

その整った顔から感じるものがある。
今絶対面倒臭いと思ってる…


彼女は僕を見ながら口を開いた


「なに」
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