鉢植右から3番目
私の目は漫画みたいに点になっていたに違いない。
本気で一瞬視界が狭まったもの。
・・・ええ?お披露目?何を?誰に?
巨大なクエスチョンマークを頭の上にぶち上げて、私は何とか声を出す。
「・・・はい、ええーっと・・・え?お披露目、ですか?」
『そうよ、大地の嫁さんを見たいって。式も披露宴もしてないし写真も送ってないから、ちゃんとした紹介が出来てないでしょう』
耳の奥で義理の母親の声がこだました。
・・・・ひょえええええええ~!!!
しょ、しょ、紹介なぞいりませんんんんん~!!見て貰うような外見じゃあないし、もう、そんな、結構ですうううう~!!そんな、ワタシ、そういう意味では嫁ではありませんから!ただの同居人なんです!そりゃあついでにヤツの下着は洗ってるけど、でもその中身を見たことはないんですうううう~!!
パニくって頭の中でまくし立てる。後で考えたら口に出さなくてよかった、て内容だった。
危ない危ない・・・。
「・・・あ・・・あの~・・・ええーと・・・。つまり、私も参加、ですか?」
恐る恐る問いかける。だけど答えは判りきっていた。
だって、嫁なのだ!!