鉢植右から3番目
3、女友達の尋問と提案。
今日は休日で、朝一で家具が運び込まれたのだ。
私が通販で購入して、今日にあわせて届けて貰った。ご苦労様ですと宅配の人を送り出して、さて、と振り返る。
自力だ。昔からモノを組み立てるのは得意ではないけど、頑張るしかない。
雑誌のふろくでさえも作れない私なので若干どころかかなりの不安があるが、一人暮らしのときに、時間さえかけて、出来の良し悪しを自分が気にしなければ一応出来上がる、ということがわかっているので、注文してしまった。
ちなみに、ちゃんと自分のお金で。お互いの収入の4分の3ずつ家計にいれると決まりなので、額は少ないが私もお小遣いがあり、貯金も出来る。
所謂ルームシェア状態だから、自分の部屋の中身は完全にマイ・ワールドなのだ。この度買った収納棚と小物達。ワクワクと、嬉しく作業を始めたのだ。
お昼過ぎに。
そして、今は既に夕方の5時。
・・・なーんで、終わらないの。超不思議。両手があって、設計書を読む頭もあるはずなのにな。おかしいな。書いてある日本語が理解出来ない。こことここはどう繋がるわけ?
すっとばし過ぎじゃあないの、これ?どうしてこの次の図がこれなのよ。この間はどこに消えたのよ!
一人で組み立て30分程度なんて嘘っぱちだ~!!
八つ当たりでベッドを蹴っ飛ばした。可哀想なのは痛んだ私の右足だった。設計書は紙飛行機にして飛ばしてやった。そんなことしたら後で困るのは自分なのだが、頭に血が上った私は膨れていたのだ。
台所で晩ご飯の支度をしていたら、ドアが開いて閉まる音がした。同居人のお帰りだ。