泥恋First Love

チッチッチッチッ

時計の音だけが響く教室。

あー気まずい。

トイレでも行こうかな。

それにしても山上淳、ヒロト様にそっくりだ。横顔もキレイ。
これで愛想よかったら完璧なのにな…

そう思っていると


ガラガラガラ!!!!ドンッ!!!

勢いよくドアが開く。

何事かと思いドアの方をみると
そこには金髪でばっちりセットした髪に両耳ピアス。軟骨まで開いてるよ…
今にもパンツが見えそうなほどずり落ちたズボンを履いた男がずかずか私の方に向かって歩いてくる。

な、なに!?私なにか目つけられることした!?!?

「あ!とおるちゃん!!」

は?とおるちゃん??

横をみると山上淳がそのとおるちゃんと呼ばれる腰パン男に抱きついている。

仲がよろしいことで。

「とおるちゃんクラス違うね(泣)」

「クラス違っても淳に会いに休み時間くるからお前をひとりにさせねーよ!」

「とおるちゃん!(ニコニコ)」

なんだ。こいつ笑えるんじゃん

ドキッ

なにこのドキッって

なに私山上淳にドキッとなんかしてるの!?

確かにヒロト様に似てるけど
こんな性格もじもじナヨナヨくんなんか
興味ないわい…
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