Smile
俺がそう言うと、三人はほっとしたような表情をした。
俺と高野さんがそのまま弁当を食べていると、船橋さんと俊也がなにやらこそこそと話し始めた。
そして二人で顔を見合わせてにやっと笑うと、二人はこっちを見る。
「なあ、七海。これから俺ら、一緒に昼飯食べねぇか?」
俊也が船橋さんの方を見て、思いついたようにそう言う。
「そうだね! この四人で食べてるとすっごい楽しいしね!」
船橋さんもうんうん、と頷いている。
「すみれはどう思う?」
「うん! 私も一緒に食べたい!」
高野さんも、にっこり。
「蒼太は?」
「え……あ、うん」
俺が思わず頷くと、三人は『じゃあ、決定ー!』と言ってはしゃぎ始めた。