紅いクチビル

狙われてるって…命を!?
それって大変な事態なんじゃ…!?

「どどどっ、どうひよう奈津…!
守ってあげなくちゃ、」

「落ち着け明良。」

「狙われてるっていっても、命とかじゃないんです。

ただ…告白されて、嫌だって言ってもしつこく迫ってきたので、ビンタしたんです。

そしたら…ボコすって言われて…!」

「あはははは!!
ビンタって…!笑

いい度胸じゃん、キミ!」

怖いのを思い出したのか、涙目になる女の子。

まったく、鱗、笑ってる場合じゃないよ!

これは…一大事だ!

「なっつん、元女たらしなんだからなんとかしてよ。」

「なっつん言うな。
つか元女たらしってなんだよ。」

「ええっ、今も女たらしなの!?」

「そう言う意味じゃないだろ。」

「ハイハイ、分かってますよー。」

…いやいや、こんなじゃれ合いしてる場合じゃなかった!

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