病み彼女との恋愛
序章
「ありがとう!

優しいね、○○さんって!」

「クスっ

そんなことがあったんだ!」

その頃の、俺たちのクラスの太陽。

[天使]って呼ぶやつもいた。

みんなに好かれていて、嫌われてなんかいなかった。

少なくとも俺は…好きだった。

でも…

「グスッ…

みんなともっと一緒に居たかった……」

「みんなと離れたくなんかないよ…!」

突然の別れ。

俺たちの住む場所からは、かなり遠く離れた場所への引っ越し。

気軽に会いに行けない。

もしかしたら、もう…二度と会えないかもしれない。

そんな事実は、小さかった俺たちに永遠の別れを告げているのと同じものだった。

そして、俺は…告白なんて出来ないまま彼女と離れた。


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