病み彼女との恋愛

スーパーから出ると向かいの公園に行く。

俺だけベンチに座らされた。

「さっきは悪かったな」

「いや。

実は昨日徹夜しちまって……」

缶コーヒーを渡される。

……あったかい…

「寝ろよ

相変わらずの自己犠牲だよな…お前」

「いや、自己犠牲なんてしてないっすよ

ただ、他人の為になるんだったらわけないっすよ」

「それを自己犠牲っていうんだよ馬鹿」

…………そう、なのか?

缶コーヒーを開けることなく、ジッと見る。

すると、急に頭に痛みがくる。

「なにするっ…!」

「よし、帰るか

送ってく。どうせまだフラフラだろ?」

俺のほうを向きながら笑う。

…………尊さん。

多分、その行動は女にやったほうがいいと思う。
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