病み彼女との恋愛
結局、キムチ鍋にして真希がヒーヒー言ってた。

「そういえばさぁ…お兄ちゃんのクラスに転校生来たって本当?

しかも!美人の!」

「え?なになに?

転校生?美人の?紹介しろよ!」

真希の言葉にノリノリになって俺の肩を揺らす。

さっき、それやって俺が気持ち悪くなったことを忘れているあたりやっぱり尊さんは尊さんなんだって痛感する。

つーか、いい加減止めてもらわないとまた気持ち悪くなる……

「美人かどうかは俺に判断しようがないが、転校生なら来た


小学校の同級生の清水小毬。」

「えー!あの人来たの⁉︎

小学校の頃から可愛いって噂だったあの小毬さん⁉︎」

「噂あったのかよ……」

小毬の名前が出ると真希のテンションが上がる。

そういえば、こいつ、小毬のこと見てみたいって言ってた気がする。

気がするってだけで、なかったかもしれないけど…

「えーいいなー……

私、明日見に行こうかなー!小毬さん!」

「見世物じゃねえからな」

「わかってますー!

やったあ!明日すっごい楽しみ!」

ソファで飛び跳ねる真希。

頼むからソファで飛び跳ねないでくれ…

ソファ地味に高いんだぞ

「……【清水】…

小毬……」

「ん?尊さんどうかしましたか?」

「い、いや!なんでもない!

あ!そうだ!俺今日急用があったんだよなー

悪い!俺もう帰るわ。

飯ありがとな!」

「え?あの…尊さん?

まだ……」

尊さんの好物のプリンあるんだけど…

って言い終わる前に尊さんは家から出て行ってしまった。

……なんだったんだ?

なんか…悪いことでもしたか?

でも、小毬の名前が出てからだよな……

なんでだ?
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