病み彼女との恋愛
背後を向けばやっぱり名前を呼んだ通りのヤツがいた。
黒を基調とした洋服を身に纏って。
まるで、闇に溶け込んでいるかのようだった、
「ふふふ
わたくしの事を覚えてらっしゃったのですね
てっきり、お姉様の思い出と共に封じ込めてしまったのではないかと……」
「ああ、封じ込めてたよ。
咲紀の思い出と一緒にお前の事もお前のもう1人の姉の事も」
向き合って話す。
咲紀にそっくりな顔立ち。
咲紀と同じ肌の色。
髪の色。
でも、腰まであるその長い髪は違った。
咲紀は肩までの短い髪だった。
「ふふふふふ
やっぱりこの街に戻って本当に良かった…
お姉様の想い人に会えましたし、なにより聡さんにも逢えた!」
聡⁉︎
なんで、小毬の口から聡の名前が……
「あら?
驚いておられるのですか?
ああ…聡さんの名前を出したからですの?
知ってますわよ?
聡さんのことならなんでも。
己の想い人のことを知りたいと思うのは当然でしょう?」
「まさか…その為に此処に戻って来たのか…!」
「ええ。そうですわよ?
それ以外なにもありません
それではごきげんよう。わたくし、貴方には微塵の興味はありませんの」
そう言って小毬は元来た道を戻っていった。
……まさか…聡の知り合いとは……
まてよ。確か同じクラスだって……
あー!クッソ!
また、面倒なことに……
頭を盛大に掻いていると、スマホに着信が入る
……誰だ?
そう思ってスマホの画面を見た………
*TAKASHIside、end*
黒を基調とした洋服を身に纏って。
まるで、闇に溶け込んでいるかのようだった、
「ふふふ
わたくしの事を覚えてらっしゃったのですね
てっきり、お姉様の思い出と共に封じ込めてしまったのではないかと……」
「ああ、封じ込めてたよ。
咲紀の思い出と一緒にお前の事もお前のもう1人の姉の事も」
向き合って話す。
咲紀にそっくりな顔立ち。
咲紀と同じ肌の色。
髪の色。
でも、腰まであるその長い髪は違った。
咲紀は肩までの短い髪だった。
「ふふふふふ
やっぱりこの街に戻って本当に良かった…
お姉様の想い人に会えましたし、なにより聡さんにも逢えた!」
聡⁉︎
なんで、小毬の口から聡の名前が……
「あら?
驚いておられるのですか?
ああ…聡さんの名前を出したからですの?
知ってますわよ?
聡さんのことならなんでも。
己の想い人のことを知りたいと思うのは当然でしょう?」
「まさか…その為に此処に戻って来たのか…!」
「ええ。そうですわよ?
それ以外なにもありません
それではごきげんよう。わたくし、貴方には微塵の興味はありませんの」
そう言って小毬は元来た道を戻っていった。
……まさか…聡の知り合いとは……
まてよ。確か同じクラスだって……
あー!クッソ!
また、面倒なことに……
頭を盛大に掻いていると、スマホに着信が入る
……誰だ?
そう思ってスマホの画面を見た………
*TAKASHIside、end*