病み彼女との恋愛
確かに美人だと思う。

可愛らしかったのが、見ないうちに綺麗になって……

それこそ、今度こそ手なんて届かないくらい。

俺なんかよりカッコイイ奴なんて此処には沢山いる。

今は俺と一緒にいてくれるが、何時か俺じゃないヤツと一緒にいるようになるかもしれない。

……はあ…

何年も前の初恋なのに、近くにいるだけでそんなことを考えてしまうあたり、どうも諦められないらしい。

俺のことを見て欲しい。

でも、そんなこと言えない。

何年も経っても俺のヘタレ具合はどうしようもないみたいで…

「ったく、どうしようもないな」

「どうかされましたか?」

「いやなんでもない」
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