病み彼女との恋愛
小毬にジッと目を見つめられる。

その黒い目に見られると、少し恥ずかしくなってくる。

「あー…えっと……」

段々顔に熱が集まってくる。

「……あら?

聡さん。スマホが鳴って……」

「え?あ…

はあ…悪い小毬。呼び出しだわ」

「そうですの…でしたら、わたくしのことなど気にせず行って下さいな」

「悪い!」

そう言って教室を出て、呼び出した相手のいる場所へ向かう。




「貴方は何処までわたくしの邪魔をしますの?





……木佐、遊樹」

小毬が忌々しげに呟いていたことを俺は知らない

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