病み彼女との恋愛

泣いちゃダメだって頭では泣くのを止めようと必死になる。

それでも涙は止まらなくて、真希と二人で泣きじゃくった。


そんな俺らを父さんは優しく抱きしめていた。


泣いて、泣いて、泣いて。

葬式の時にもその涙は止まることはなかった。


でも、父さんは俺たちの前で絶対に泣かなかった。

多分、夜こっそりと泣いてたんだと思う。




その後、俺に家のことを頼んで父さんは仕事詰めになっていった。


俺は、そんな父さんを尊敬してる。

仕事詰めになってることを批判する親戚はいる。

それでも、俺を、真希を信じて家を任せて仕事をこなしていく父さんはカッコいいと思う。

だから…もしかしたら……




生徒会や、学級委員に立候補したのはそこが関係しているのかもしれない。


俺でもわからないけれど…
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