病み彼女との恋愛

＊KISAside＊

中学に上がったばかりの頃は、世間でいう不良の類の一人だった。

不良というレッテルを貼られ、近づいてくる奴もいなかった。

まあ、喧嘩もそこそこやってたから多分それとある。


勿論、授業なんかサボる時だってあった。

…………だって面倒だろ？




そんな俺にたった一人だけ声をかけてくる奴がいて……


「コラ、遊樹君！

ちゃんと授業に出てくださいな‼︎」

「は？

面倒くせえ。なんでそんなもんに出なくちゃいけねえんだよ。委員長さん」

「成績が悪いと高校に行けないよ？」

「別にいいし」


それが、清水由莉。

俺の…初恋相手……

それで、小毬の姉。



由莉の言うことなんて最初はウザかった。

良い子ちゃんが……って思ってた。




でも、付きまとわれている間にいつの間にか、あいつが側にいることが当たり前になったんだ。