病み彼女との恋愛
由莉の顔はだんだん暗くなっていった。
姉が死んだことによるショックと、それでも続く執拗な嫌がらせ。イジメ。
それらが由莉の心を蝕んだ。
いつもの笑顔は消え、無理しているような笑顔だけが顔に張り付く。
それでも俺は……気付いていない風を装って由莉の側に居続けた。
そんなのは俺の傲慢だって気付いている。
でも、側を離れたくなかった……
多分、好きになっていたから…
でも、数年経って考える。
好きだからこそ…ちゃんと由莉と向き合うべきだったって……