病み彼女との恋愛
愁嘆
俺は1人で歩いていた。
何時もの通学路。
何時ものスーパー。
何時もの公園。
それなのに、何時もと違う感じがする。
思ったより遊樹先輩の話が重かった…
でも、それが遊樹先輩が体験したきた全て。
そう考えると辛い……
だって、俺が知ってる遊樹先輩は「馬鹿」で「テンション高い」感じで時々「真面目」になるって人で……
そんな人だったのに……
実は「元不良」で決意の為に「頑張る」人で基本的に「真面目」な人で……
遊樹先輩に対する印象がすごい変わった。
ちょっと気分が落ちたから、公園で休もうとベンチに座る。
「やっほー
おやおやおやあ?
どうした?暗いなっ!」
「……尊さん…」
…多分、多分だけど俺は…この人の印象も変えなくちゃいけないような気がする……
聞こう。
例えどれだけ重い話でも…
どれだけ辛い話でも…
小毬に関わる事なのだから…
俺が避けるわけにはいかないんだ……