病み彼女との恋愛
「もう…俺死んだわ……」
「ええ⁉︎
聡死んだの⁉︎
どうしよう!
火葬がいい?土葬がいい?それとも…」
「お前らはなんつー会話してんだよ!」
「あ、火葬で」
「お前もなんで答えてんだよ⁉︎」
しばらくの間机に突っ伏していた俺に話しかけてくる。
類はうるさい…
「まあまあ、類
落ち着こうよ、ね?
火葬かー…」
「お前も原因の一つだからな⁉︎
なに『僕関係ないよ』的ボジションにいるの⁉︎」
「えーー」
煜はノッてくる。
2人を見ながら、ちらっと…
バレない程度に小毬を見る
……つもりだった…
「あ?
聡、なに見てんだ?」
「あー…わかった!
清水ちゃんでしょっ」
「はあ⁉︎
そ、そんな訳ねえだろ!」
「あはははっ
バレバレ〜」
耳元で囁く様に言われ、驚いて声を上げる。
別に図星だったわけじゃねえし……
「あー…
そっかあ…聡にも春が来たのかあ……さみしーなー」
「?
煜。春はまだ先だぞ?」
「類は黙ってて」
口元に手を当てて馬鹿にしたように笑う
口元に手を……
「え⁉︎
ちょっと聡⁉︎どうしたの?
机に頭をぶつけて……類みたいに馬鹿になるよ?」
「誰が馬鹿だ!」
煜の言葉にいちいち噛み付く類。
正直…うるさい
うるさい……
「ええ⁉︎
ほんとにどうしたの聡!
今日の聡、聡じゃないよ!
類、さては君が聡に馬鹿になる薬を盛ったな!」
「そんな薬持ち合わせてねーよ⁉︎
つーか、そんなの作れるなら天才になる薬作ってるわ!」
「え…真逆作れるとでも……?
その頭で……?」
「自分で言い出しといて引いてんじゃねえよ!」
……尊さん。
後悔すんじゃねえぞって言われたけど、後悔してます。
あんな大声で叫ぶんじゃなかった……