病み彼女との恋愛
なんとか手紙を返してもらうとその手紙を鞄にしまう
類の所為でグチャグチャだ…
はあ…今日書き直して明日渡すか……
「あの…聡さん」
「……小毬…」
そうやって考えていると小毬が話しかけてきた
いつもこうして小毬が話しかけてきたから、何も珍しくはない
ただ…
昨日から話しかけられる数は減っていた
「……昨日…言ってくださったこと……本当ですか?
その前に言ってくださったことも……」
「昨日とその前…?」
昨日は…
「俺に出来ることだったらなんだってやるから‼︎」
その前は…
「名前呼んでくれれば出来るだけ頑張って行く」
心配そうに顔を下に向けて聞く小毬に笑って答える。
「当たり前だろ?」
って……
その答えを聞くと目を見開いて俺を見る。
小毬が目を見開いてるの見るの初めてかもしれない…
「ありがとうございます…!
それだけですの!
それだけが聞きたかったんですの!
ありがとうございます!聡さん!」
顔を染めて笑う。
よかった……
俺にはなんで小毬が暗い顔をするのかはわからない。
でも、明日全て伝えた後……話してくれるまで待とう。
それまでは……暗い顔を笑顔で染められるように動こう。
そう誓った。