病み彼女との恋愛
とりあえず俺はこの場所から出ようと由莉さんが指差した方角に向かって走った。
ただ一目散に走った。
辺りは何もなく…
俺の足音と息の音だけが俺の耳に届く。
……本当にここから出れるのか?
そう考え始めた頃…
やっと光に近づいた。
「………………っ……‼︎」
……小毬に…会いたい。
手紙渡したけど、それだけじゃ足りない…
直接口で言いたい……!
だから…もう一度……‼︎
光に向かって俺は思いっきり手を伸ばした。