…だから、キミを追いかけて
「波留も、片想いもいいけど、真面目に恋愛しなよ!そして語り合おう!お互いの恋について!」

ねっ…!と笑って振り向いた。

少しだけ顔が赤くなる。

(可愛い…。照れてる……)

思った言葉を口にせず微笑んだ。

私の思いを知ったかのように、波留が咳払いをする。


友達と言うより仲間みたいな関係の人。

でも、今の所、一番好きな人だーーーー。


「波留、私…これからも波留のこと好きでいてあげる!だから先輩、頑張って!」


「…なんやそれ!なんでいつも上から目線なんや!」

「だって……波留よりも明らかに私の方が恋愛に関しては経験してそうだもん。いろいろ…」

しなくてもいい事ばっかだけどね。

「馬鹿にすんな!こっちはお前より3年も長生きなんぞ⁉︎ 経験もお前よりは遥かに積んどる!」

「あっ、そうか!マリンスポーツも教えとったもんね!そっちの経験なら山積みか!」

ポン!と手を叩いた。


生意気だ…と怒る波留が、後ろから髪をクシャクシャにする。

止めてよ…!と燥ぎながら、航とは違う男性の手に、胸をときめかせながら歩いたーーーー。






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