…だから、キミを追いかけて
『男は優しゅうせんでも女は寄ってくる。でも、優しゅうない女はモテん! 』
お前、幸せな結婚したいんやろ…とからかわれた。
こんな奴に喋るんじゃなかった。明らかにミスった…。
『分かった。じゃあ3回に1回だけ優しくするわ…他ん時は、すっごい厳しくするからそのつもりで!!』
話を切って見送った。
波留の勤務を聞く限り、灯台に上るのは大分、先になりそうだけど……。
(それまでに何か仕事を見つけて、働きださないとなーーー)
いつまでも家で燻っている訳にもいかない。働き口がないのなら、市内に出てもいいから見つけないとーーー。
ーーー波留からの連絡がないまま、9月に入った。
帆崇君は2学期が始まり、佳奈さんは「やっとよ…」とホッとしている。
次の日曜日は島の小学校の運動会。
地区民の運動会も兼ねているから、お弁当作りが大変だ…と弱っていた。
「毎年、相当な人数分の弁当作っとるけど、これがなかなか忙しゅうて…。男どもはアテにならんし、バアちゃんは『代を替わったからもう任せる』とか言うし……ユウカちゃん、手伝ってくれん?」
「私が…⁉︎ 」
「うん。ユウカちゃん、魚捌けるやろ?やから、南蛮漬けと唐揚げ担当として雇いたい!」
バイト代は出すから…と誘われた。
「どんな?引き受けてくれる?」
「いいですよ。丁度、仕事探ししてたところやし、日曜日はやる事もないから」
「ホント⁉︎ 助かるわー!お願いねー!」
約束して店を出た。
お前、幸せな結婚したいんやろ…とからかわれた。
こんな奴に喋るんじゃなかった。明らかにミスった…。
『分かった。じゃあ3回に1回だけ優しくするわ…他ん時は、すっごい厳しくするからそのつもりで!!』
話を切って見送った。
波留の勤務を聞く限り、灯台に上るのは大分、先になりそうだけど……。
(それまでに何か仕事を見つけて、働きださないとなーーー)
いつまでも家で燻っている訳にもいかない。働き口がないのなら、市内に出てもいいから見つけないとーーー。
ーーー波留からの連絡がないまま、9月に入った。
帆崇君は2学期が始まり、佳奈さんは「やっとよ…」とホッとしている。
次の日曜日は島の小学校の運動会。
地区民の運動会も兼ねているから、お弁当作りが大変だ…と弱っていた。
「毎年、相当な人数分の弁当作っとるけど、これがなかなか忙しゅうて…。男どもはアテにならんし、バアちゃんは『代を替わったからもう任せる』とか言うし……ユウカちゃん、手伝ってくれん?」
「私が…⁉︎ 」
「うん。ユウカちゃん、魚捌けるやろ?やから、南蛮漬けと唐揚げ担当として雇いたい!」
バイト代は出すから…と誘われた。
「どんな?引き受けてくれる?」
「いいですよ。丁度、仕事探ししてたところやし、日曜日はやる事もないから」
「ホント⁉︎ 助かるわー!お願いねー!」
約束して店を出た。