…だから、キミを追いかけて
アスファルトが敷かれた坂道を上る。
小高い丘の上に立つ灯台。
空の青さに負けないくらい、くっきりとした白さで輝く。
……思わず写真が撮りたくなるくらいの美しさ。
見上げる灯台は真っ直ぐに、霞もない空へ突き抜けるように立っていた。
煮えてしまいそうな地面の熱を感じつつも立ち止まる。
ケータイを取り出し、カメラのシャッターを切る。
2、3枚だけ収めて、すぐにまた歩き始める。
アキレス腱を伸ばす様な格好で、まっすぐに上へと目指す。
数メートル歩いて丘の上に到着。
軽く息切れがする。
深呼吸を繰り返す私の視界に、そびえ立つ灯台の入り口が飛び込んできた。
扉が開いている。どうやら上へ上れるみたいだ。
(あれ?そうだったっけ?)
うろ覚え。
確か6年前に来た時は上れなかった筈…。
『強風時、上れません』
貼り紙の文字が見えた。
(そっか。もしかしたら、風が強かったのかもしれない……)
そんなことも忘れている。
あの時の私には、他の事は何も見えてなかったからーーー……
ゆっくりと灯台を囲む塀に沿って歩く。
正面とは反対側の方向に回り、塀の向こう側に拡がっている大海原を眺めた。
海の青さが家から見えるものとは違う。
深いクリアブルーをしている。
それだけで、凄い深さがあるのが分かる。
岩礁が足元から続く。
岩肌は斜めに削れ立ち、角が刀物のようにそそり立っている。
飛び降りたら痛そう。絶対に傷を負うに違いない。
小高い丘の上に立つ灯台。
空の青さに負けないくらい、くっきりとした白さで輝く。
……思わず写真が撮りたくなるくらいの美しさ。
見上げる灯台は真っ直ぐに、霞もない空へ突き抜けるように立っていた。
煮えてしまいそうな地面の熱を感じつつも立ち止まる。
ケータイを取り出し、カメラのシャッターを切る。
2、3枚だけ収めて、すぐにまた歩き始める。
アキレス腱を伸ばす様な格好で、まっすぐに上へと目指す。
数メートル歩いて丘の上に到着。
軽く息切れがする。
深呼吸を繰り返す私の視界に、そびえ立つ灯台の入り口が飛び込んできた。
扉が開いている。どうやら上へ上れるみたいだ。
(あれ?そうだったっけ?)
うろ覚え。
確か6年前に来た時は上れなかった筈…。
『強風時、上れません』
貼り紙の文字が見えた。
(そっか。もしかしたら、風が強かったのかもしれない……)
そんなことも忘れている。
あの時の私には、他の事は何も見えてなかったからーーー……
ゆっくりと灯台を囲む塀に沿って歩く。
正面とは反対側の方向に回り、塀の向こう側に拡がっている大海原を眺めた。
海の青さが家から見えるものとは違う。
深いクリアブルーをしている。
それだけで、凄い深さがあるのが分かる。
岩礁が足元から続く。
岩肌は斜めに削れ立ち、角が刀物のようにそそり立っている。
飛び降りたら痛そう。絶対に傷を負うに違いない。